年末年始に里帰りをして脳裏に浮かんだ祖母との思い出。
あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
仕事の話として「今年はこうやるぞ!」という意気込みや年始の計画もありますがそちらについてはまたボチボチと。
本記事は表題どおりになるのですが年末年始に私の実家に家族を連れて里帰りをして思い出したことの日記になります。
未熟ながら私にもこどもがおりまして、その子らを祖父や祖母に会わせるとお互いにとても嬉しい時間のようでしてそれを眺めるだけでも「ああ混雑の中、帰省してよかったな」と思える時間でありました。
飛行機がなぜ飛ぶのか?祖母と話した
で、そんなやりとりをしている横で酒を片手にボンヤリ佇んでいると自分が中学生くらいの時に話した祖母とのやりとりを思い出しました。
「周作。飛行機は何で飛ぶんやろ?おばあさんはあんな大きなものがいっぱいの人を乗せて飛ぶなんて信じられへんわ」
「おばあちゃん、あれは揚力というのがあって、それが飛行機を持ち上げて飛ぶんやで」
「ほんまー。せやけどおばあさんにはどうも理解でけへんわ」
こんな内容だったと思います。
なぜそのときの様子を思い出したのかはわかりませんが、いま思うと、自分にとってこの話は2つの意味があります。
恥ずかしいけど2つの教訓
ひとつは、祖母が言っていた“よくわからない”というのが正しい。
科学的にも飛行機がなぜ飛ぶかは科学的に解明されていないんですね。
ベルヌーイの定理で翼の上面と下面の圧力差で揚力が生まれ持ち上がるとかいう話は仮説にすぎない。
詳しいことはよく知らないけど。
で、ふたつめがこの「よく知らない」のにドヤ顔で話して恥ずかしかったなと。
おそらく当時マンガか本を読んで(たぶんマンガ)飛行機というのは揚力で飛ぶみたいなことを知って祖母に話をしたんだろうけど、2回めのなぜ?について説明するだけの論拠は持ち合わせなかったでしょう。
一年の抱負でも何でもないのですが、今回の帰省は井上ひさしの
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
という言葉を思い出しました。
この時の話を思い出したのは「しっかり理解する。理解したことをわかりやすく伝える」という基本を忘れないようにという他界した祖母からの叱咤激励だったのかもしれないですね。
で、2015年会社のみんなといった日枝神社で引いた今年のおみくじの運勢
これまでに幸福に恵まれたるは、皆ひとえに祖先積善の餘慶遣徳の報いなれば、みだりに自負せず人を慈しみ社会に貢献すべし。
他所は嵐吹きて浪風激しけれど港の恩恵をうけて何事も無くて幸多しと
おっしゃるとおり、祖先積善にのっかっているだけであります!
ということで、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
追記:こんな立派なことを書いている井上ひさしですが、氏の暴力性を知ることも“人間っておもしろいな”と思えるのでおすすめです。