色は匂えど散りぬるヲ

株式会社アジケ代表のブログ。清濁併せ呑むようなものが好物です。

行動指針を決めるため社員研修旅行に行ってきました vol.2

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前回記事 行動指針を決めるため社員研修旅行に行ってきました vol.1

前回は社員旅行の目的などの概要を書きました。 今回は具体的な会議内容などを書きます。

1.事前に全員に旅行の目的を伝える。

弊社の社員連絡におけるコミュニケーションツールはチャットワークとQiitaをベースにしております。

ここでまず社員旅行の目的などを事前に伝えました。 基本的には目的などをテキストにまとめたものです。 (社内用のメッセージなのでここでは割愛)

2.会社のビジョンとミッションを腹落ちしてもらう

MTGが始まってからは、まず会社のビジョン・ミッションをもう一度理解してもらいます。

共感してもらえればベストなのですが、まずは私が考えていることを正しく理解してもらうということが重要なところです。

なので、そこをまずはあわせるために1時間ほど時間をとりました。

結果論ですが、ここはかなり大事な部分でした。

事前の想定としてはウォームアップ的なものをしていたのですが、会議に参加したスタッフはここでペースを掴んだりやり方を学習していたように思います。

f:id:dubhunter:20151117220149p:plain - このパートのタイムスケジュール

ただ、実際はこのような進行とは少し異なりました。 多数派の意見と少数派の意見を出しあうというのがあまり意味をなさなかったり。 - こんな感じで考えます f:id:dubhunter:20151015170042j:plain

使用道具

  • ホワイトボード
  • プロジェクター
  • 付箋
  • ペン

チーム分け

5人一組のチームにわけました。 私と神田はチームには参加せず、ファシリテーションおよび司会に徹しました。 f:id:dubhunter:20151015170054j:plain

ここで出た回答。

ビジョン:ITやコミュニケーションの力を使って世の中をワクワクさせる集団になる。

そのためにはどうすればよいのか?

(当たり前だけど)アジケのファンがたくさんいる状態にする必要があるのではないか

そうしようと思うと、どういう行動をすればファンを増やせたり評価できるのか?

ここまでが準備運動という感じでした。

3.行動指針をつくる

そして、いよいよ行動指針をつくる時間です。

アイデア出しの工夫はミッション1の部分と同じですが、

  • まずは付箋に自分のアイデアを書いてみる(5分くらい集中)
  • 出てきたアイデアを自分の言葉で説明する。
  • 周りのチームがそれにアイデアをかぶせていったり、ディスカッション。

普段の会議だと、なかなか話せないという人もいるかと思います。 なので、付箋を使って自分のアイデアをまずは考える。書いてみるというのがアウトプットを多く集める良い方法にかと思います。

また、上長などは議論に参加しない。とにかく聴くというスタイルを徹底しました。

そして、チームが出た意見を発表し、他チームから代表を一人選出してシャッフル。 シャッフルした人に自分たちが出したアイデアの良い点を説明したり、選出された人は疑問に思ったことを聞いてもらう。 そこで更に議論を深めたり、納得度を増すようにしました。

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4.行動指針を発表。

ビジョンやミッションに基づいて、我々の会社はどういう人が評価されるのか? そのながれをベースに各チームが発表。

結果、以下のようになりました。

▼1.自分のワクワクに正直になれ

自分がワクワクしないものはユーザーやクライアントもワクワクしない。 まずは自分がワクワクするために考え、折衝し提案する。そこから始めよう。

▼2.次のスタンダードを考えよう

リソースが少ないベンチャーだからこそ、少し先の普通を見据えるようなサービスをつくろう。提供しよう。

▼3.職種にとらわれず意見しよう

もっとも信頼される人というのはパートナーになれる人。 仕事は多くの人と行うものだからこそクライアントや社内の職種などの違いを尊重しながらも、チームでゴールを達成するような意見を交換することが大事。

▼4.Be

アジケで働き、"BE"を実行すると楽しく"なり"、よい仕事人に"なる"ことができる └ ユーザー視点になる、顧客視点になる、流行の中にいる、etc

▼5.今いるメンバーがベストメンバー

今いるメンバーがベストメンバーだとお互いに思い合おう(信頼し合おう) 状況によって負荷や不具合があったりバランスを崩すこともある。 それでも目指す方向へ向かって前進していきたいので、 お互いを信頼して、役割分担を上手くしながら、全体を前へ前へと進めていこう。

5.アンケートをとる

発表が終わったあとは、自分と神田から感想を述べました。 普段あまり言葉を交わさないメンバー同士が意見交換をしたり、良いアイデアが出てくれたことを喜んでおりました。

なんとなく良かったなというだけで終わるのがダメなので、最後はきっちりアンケートを回収。

概ね、好評を得ましたが多くのスタッフの共感を得るためには、ここからの運用が大事かと思っております。 重複しますが、評価制度に組み込み、それが会社の成果につながるような組織づくりを行うことが大事です。

アンケートの集計結果(一部)

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フリー回答のテキスト

  • 社員たちが設定することで指針への身近さを感じて実施していけると思いました。
  • 普段話さない人と意見交換ができたので、刺激的でよかったです。
  • 社員の自発性を高めるという意味で、有意義な企画だと感じました。
  • みんなでビジョンを共有できてとても有意義な時間でした。
  • お互いの意見を聞ける貴重な機会になりました。
  • 互いの意見を出し合いまた聞き合う良い時間でした。自分たちでつくるという過程が今後生きてくるはずだと思えました。
  • 他の人たちの意見や考え方が知れていい機会でした!チームをつくって少人数でできたのも意見が出しやすくてよかったです!
  • 自分たちで行動指針を決めることがてきたので、前回よりは実感をもって実施できそうです。
  • 自分も含めて、改めてアジケと向き合う機会になって良かったです。行動指針に馴染むためには時間を要するかと思いますが、日々意識して評価されるよう頑張りたいと思います。

まとめ

仕事の種類はいろいろありますが、社内制度に関してもつくって終わりではダメです。 しっかりと運用をして、良いところは更によくならないか?ダメなら適宜対応していく。そういうPDCAをまわしていくことがとても重要だと感じた社員旅行でした。

個人的には「今いるメンバーがベストメンバー」というのが社員から出てきてとても良かったと思っております。 今年の上期は本当にいろいろありました。

落ち込んだこともありました。

ただ、今いるメンバーがベストメンバーなのだから、その仲間たちと一緒に事業活動を行い、お客様に価値を提供することで事業利益を上げていく。そして、その仕事に携わったメンバーが仕事に真摯に向き合うことでやりがいを感じ成長し、その仲間がまた徐々に集まってくる。

こういう循環をコツコツ広げていくことが、ITやコミュニケーションを使って世の中をワクワクさせる集団になるというビジョンにつながっていくと考えております。

ちなみに、こういった会社を制度から作ってみたいとかUXコンサルティングや、事業パートナーとしてのWEB制作の仕事をしてみたいという方がいればぜひご連絡ください。

一緒にはたらく人をもう少しだけですが募集しています。

他、写真のおまけ

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