色は匂えど散りぬるヲ

株式会社アジケ代表のブログ。清濁併せ呑むようなものが好物です。

「ピクサー流創造するちから」を読んだ

あるある日記で恐縮なのですが、私もマネジメントについて考えることが多い日々を過ごしております。

会社が成長を目指すというのはいろいろ理由があると思います。 現状を持続させることでも成長しなければ難しいとか言われるのは有名な話だと思います。

私としては良き人と一緒に仕事をすることでおもしろい仕事を創ったり大きな仕事にしていくことを目指しておりますので、成長ができる機会があるならそれに取りくみたいと考えています。

マネジメントに関する本は新旧含めてかなり多くの書籍があります。 どの本が良いのかはその会社の状態や規模、そして抱えている課題によって変わったりするのでなかなか普遍的なものに出会うのが難しいです。

なので、いろんな本を読みエッセンスを理解して、自分の状況を変えていこうとするのだと思います。 失敗ばかりですけど(笑

ピクサー流創造するちからで気になったところ

私は書評が下手です。

なので、読んだ部分でメモしておきたいところを引用しメモをしておくにとどめようと思います。

リスクや変化を尊重する

我々が向き合い、解決すべきものの中には目にみえないものもあるという現実を受け入れたうえでなお、視界を明瞭に保とうとする企業文化を育てること、それが私から見た会社の使命だ。 この文化をピクサーのボードメンバーがいなくなったずっと後まで残るような力強いものに育てること、それによって会社に利益をもたらすだけでなく、世界に貢献するようなオリジナル映画をつくり続けるようにすること

変化、リスク、未知を尊重し、創造の仕方を考えなおそうとしているすばらしい社員に恵まれている。この社員たちが才能を発揮し、つねに満足し、人が協力しあわなければならない仕事につきものの、複雑なさまざまな問題に途中で押しつぶされないようにするにはどうしたらよいのか?

リスクを回避するために策を講じる必要もあるだろうが、リスクや変化は起こるものを前提としてそれに向きあうとそれを回避するための不毛なコストやリスクを恐れる文化が生まれる。

仏教的な考え方だなと。

アイデアと人材のどちらが大事か?

アイデアをきちんとかたちにするには、第一に良いチームを用意する必要がある。 優秀な人材が必要というのは簡単だが、本当に重要なのはそうした人同士の相互作用だ。 なのでチームとしてのパフォーマンスに注目する

いいアイデアよりも適切な人材と適切な環境のほうが重要

創造的な試みの決めては人 その仕事のやりかた、才能、価値観にどれだけこだわるか

アイデアを生み出すのは当然ですが人なので人を大切にする。 そうですよね。 ふと考えれば当たり前なのですが、アイデアのほうが大事!とかんがえる場面に遭遇しそうなケースもあります。

品質は最良のビジネスプランである

これは見出し自体が引用です。 こういう考え方もあるのかと感心したところ。 ただし、ピクサーが言っているからというのも前提にはあると思います。

リーダーシップについて

見えないものを解き明かし、その本質を理解しようとしない人は、リーダーとして失格である

肝に銘じます。

健全で創造的な組織文化とは

問題が発生したり、直面したときに努力さえすれば問題のあらゆる側面に気づき理解できると思えれば安心だが、それは誤りだ。 そうではなく、複雑な環境のあらゆる側面など理解できないのだと認め、異なる視点を組み合わせる方法を見出すほうがいい 異なる視点はかち合うのではなく互いのプラスになるという姿勢で望めば、その過程で自分の考え方や判断が磨かれ、鍛えられる。

現場の人が自由に意見をのべ、異なる視点を明るみに出し、経営陣が状況を把握をするのを助けてくれるのが、健全で創造的な組織文化だ。

言うは易しですが、こういった文化の組織にしていくには並大抵のことではできないなと。 この文化を目指しているわけではないですが憧れと刺激をうける部分ではあります。

引用したところをあとで振り返るためにブログに書きました。

ということで、あまり書評になっていないですが引用する部分を見るといま悩んでいるところがよくわかるかと。 定点観測みたいなもので、後で振り返ったときにそれを踏まえた組織づくりをしているようにしたいと思います。

ちなみに本書は結構分厚い書籍なのでエッセンスだけ知りたい人は巻末を読めば箇条書きでまとめられてたりします。

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

  • 作者: エド・キャットムル著,エイミー・ワラス著,石原薫訳
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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