色は匂えど散りぬるヲ

株式会社アジケ代表のブログ。清濁併せ呑むようなものが好物です。

「妄想を構想に。」というコピー

電通コンサルティングという会社が「妄想を構想に。」というコピーを掲げている。 おそらく3〜4年前の社名変更時?にこのタグラインが決められたと思うのだが、本当に秀逸なコピーだなと思っている。

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成長維持期においてもう一度踏ん張りが必要と思えるコピー

高度成長期にはおそらく企業を含めて大きな企画(妄想)をつくる人がいて、それを構想にして実現してきたプレイヤーたちが成功を収めた時期だろう。

いまはこの成功を維持させるための構想化、ここでは仕組み化が重要でまた、そのためのPDCAサイクルをまわすことで成長の糸口をつかむことがもビジネスのうえでは重要視されているように思える。

もちろん、この仕組み化も構想力として大事だと思うが、おそらくここでいう妄想力というのはもう少しイノベーティブなことを指しているだろう。

ニーズでもなくシーズでもない妄想力

で、構想力と妄想力を並べてみると、字面のとおり構想力の前に妄想力というのがある。 妄想力というのは、ニーズ志向でもなくシーズ志向でもなくその間を想起させる言葉ともいえる。

この中間を指すような言葉が自分はとても好きだ。 抽象的だけど、必要なのりしろのような位置付けをピシっと言い表したような言葉だからだ。

この妄想を構想にしていくというのは、いわゆる上流工程における企画にあたる部分でも重要だと思う一方、この構想というのは我々WEBで仕事をするものにとっても関わりが深い。

いわゆるスマイルカーブの川上と川下がセットで考えられている言葉が妄想力と構想力だと思う。

スマイルカーブ - マーケティングWiki ~マーケティング用語集~

構想を具現化するために

つまり構想とは「実装」をして具現化されていくもの、我々の仕事でいうところのコンテンツを創り、それを使いやすさや見やすさとしてのデザインおよびプログラムを実装していくことだ。

また、妄想といってもボーっとしていれば産まれてくるものではない。

それを思いつこうと思って、出ることは稀だと思うが、人と話しをしたり旅をしたり、困難にぶつかったりなどの機会があって、妄想が生まれそそれを構想していくのだと思う。

まとめ

この、構想という実装に近い言葉と、妄想という"アイデアが具現化する一歩前の企画を散らかしたような状態”をしっかりと定義付け、それを短いキャッチコピーとわかりやすいボディコピーをトップページにおいている部分がやっぱり好きだなと感じたのでありました。

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