優れたUXを提供している。3.11Yahoo!の検索応援特設サイト
WEB業界にいる人はUXを目にしない日がないくらい、UXが話題ですよね。
当社も UX を向上させるためにどういうアウトプットを出すのか研鑽する日々を過ごしております。
そんな中、UX とアイデアが抜群だなと思ったサイトがありましたのでご紹介します。
2014年3月11日は東日本大震災から3年です。
3.11は日本中の人にとって特別な1日だろうし、誰もが被災された人や場所に何らかの思いを馳せ、何かできるとかできないかとか、また日々の営みをどのように取り組めばいいのか自分の指針をもう一度見直す機会になっている人も多いかと思います。
そんな特別な1日を忘れないようにということで、Yahoo!にて「3.11」と検索するとひとりにつき10円が公益財団法人に寄付されるという取り組みをされております。
これは UX として非常に優れた企画だなと思いました。
■UXや企画の意図(予想)
- ユーザーは「3.11」と検索をすることで10円の寄付ができるという体験が得られる
- Yahoo! さんは CSR の狙いもあると思いますが、東北を応援するという立場を明確にしつつ、Yahoo! の検索エンジンを触ってもらう。
- 「3.11」と検索をした後に、震災のことを「知ってもらう」ことに繋げる
UX デザインを考えるときは、機能やコンテンツもセットで考える必要があるケースが多いのですが、このように検索機能をベースに UX を高めるというデザイン思考は本当に素晴らしい企画だと思います。
また、コンテンツにある文章のトンマナも個人的に好みです。
「風化させちゃいけない!」「忘れてはならない」
など、語気が強めの文章も考えられますが、このサイトは「検索は応援になる」「ずっと忘れない」などどちらかといえば、”忘れないことが支援につながる”というトンマナを採用しています。
私も3.11のことを思い返しつつ、検索結果で出てきた情報をいつもより少し多めに調べてみようと思います。