いまスタートトゥデイ(ZOZO)が熱い
先日スタートトゥデイがリリースした「WEAR」というアプリが話題になってました。
そんなことも含めて、最近EC業界が熱すぎる!情報が溢れておりますのでちょっとまとめておきます。
他にもホットな情報が盛りだくさんなEC業界ですが、WEAR に端を発したスタートトゥデイの取り組みに興味があったので
IR情報 - 株式会社スタートトゥデイ START TODAY CO.,LTD.
をペラペラ見ていたところ「ああ、なるほど。すごい」と思わされたのでそのあたりを記事にしておこうと思います。
ちなみに、WEARアプリが商業施設など店舗の売上に応じた賃料でビジネスをしているところからは猛反発が出ているそうですが、そのあたりの話は東洋経済オンラインの記事など見ていただいたほうがいいかと思います
■ポイントは右図の売上構成項目
※画像は決算説明会資料より
自分はこの資料にある長期目標部分で”自社EC支援”と”買取ショップ”という部分で、ここ最近のスタートトゥデイ動きがかなり計算された戦略に基いているんだと感じました。
▼ここ半年くらいの動きで気になるところ
ちなみにここからは私の妄想が入っております(裏が取れていない)ので、さらっとながしてほしいのですが、気になったところを挙げておきます。
- stores.jpの買収
- ZOZOBASEの増強
- WEARアプリのリリース
元々スタートトゥデイは ZOZO PEOPLE の運営など”自社サイトのメディア化”を意識していたと思います。
自社サイトのメディア化を意識しながら売上につなげていく、パートナーとの連携を強めていく狙いが経営戦略の中にあったと思うのですが、stores.jp の買収あたりからそれを市場として捉えて換金化していこうという意図が見えます。
つまり来たる C2C の流れに ZOZO も参入し、アパレルの入り口と出口を抑えた市場を狙っていく意図が見えました。
▼流れを整理してみると…
既存の顧客やパートナーが楽しむコミュニティをつくる(今まで)
↓
WEAR アプリでメディアとECを強化(WEAR アプリ)
↓
WEAR アプリにある「マイクローゼット機能」で主にショップ店員(一般ユーザーも可能だと思うけど)が持っている服の可視化(WEAR アプリ)
↓
WEARアプリで人気のショップ店員が自分のクローゼットを見せる(WEARアプリ)
↓
一般ユーザーやファンが欲しい!と思う
↓
ECにつなげる or ショップ店員が直接中古を販売する=ECサイトをつくる(stores.jp)
↓
C2C の取引に耐えうるロジの強化(ZOZOBASEの強化)
などが考えられるでしょうか。
もちろん、他モール事業や自社EC支援事業の具体的な狙い等があると思いますので一概には言えないのですが
C2C + クローゼットの可視化
が主なテーマで、特にクローゼットの可視化というのは百貨店の立場であっても喉から手が出るほど欲しい情報でしょう。
決算説明会では WEAR をどうやって直接的な売上に繋げるのか?という疑問があったようです。
また、重複しますが WEAR アプリのビジネスモデルを快く思わない商業施設があるとのことで、今後の展開に向けて課題もたくさんあるでしょう。
ただ、EC が他業種との連携で新たなかたちを見せていくこと&そういった最新のチャレンジをしているスタートトゥデイにワクワクしたのでぜひ頑張って欲しいと思ったこの頃であります。