新人と話すと勉強になる
昼ごはんって楽しい
タイトルどおりなんですけど、今年の4月から新卒として入ってきたスタッフとランチに行ったときに思ったことを書いておこうかなと。
今日も日記です。
自分は”ご飯は誰かと一緒じゃないと寂しがり病(w)"なので、昼ごはんはほぼ毎回誰かと一緒にとる。 相伴に預かるといっちゃなんだが、その人の考え方やいろいろ教えてもらえるのでその時間が好きだ。
自分が知っている事とその人が知っていることの差異を可視化できる
これは今日の話ではないのだが、以前この新人の彼とご飯に行った時に以下の話をした。
『2:8』の法則 売上の8割は上位2割の顧客の購買によるものとか 『2:6:2』の法則 働きアリを100匹あつめて、そのなかでも上記の割合で別れていき、はたらかない2割を排除しても、そのなかからまた2割がはたらかない割合になるもの
結構有名な例なので、当然この話を知っている前提で会話を続けていると、知らなかったようので通じていなかったということがあった。
これは当たり前だけど、知っているものとして話を進めると良くないなと。
言いたかったのは、「この法則って売上とかの数字を見ていると本当なんだよねー」というマーフィーの法則的なことを話したかっただけなので、しっかり背景も共有しないと伝えづらいなと。
気をつけます。
音楽についての話
彼は音楽が好きらしい。 自分も好きだが、最近の曲はよく知らない。
EDM でもエレクトロスウィングが熱いそうで。
EDM を適当に聞いているくらいで精一杯ですわ。すまんというスタンスだったのだが、「梅本さんレゲエって何がいいんですか?」と聞かれて少し困った。
「ボブ・マーリーが良いというのは知ってるんですけど」
と言われると、ここからの返しが非常に難しい。
「ボブ・マーリー」という記号と「国富論」という記号と近いぞと
何が難しいかといえば、アダム・スミスの国富論を例に挙げる。 無理やりだけど。
世界史を選択した人であれば、
アダム・スミス→国富論→見えざる手
という連想が浮かぶと思う。
「国富論の何がすごいのですか?」 と聞かれれば、これはアダム・スミスがこれを執筆したころの時代背景と社会背景がともに共有できていないと難しい。
翻って「ボブ・マーリー」や「レゲエ」の何が凄いのか?を話そうとするとこれもまた歴史やレゲエが果たした音楽的な功績というのもどう説明しようかと悩んだ。 (結果、むずかしいなーと言って終わったけどw)
レゲエにはこんなリズムやスカ、ロックステディ、ダンスホールといった少し細かいジャンルもあるけれど、そういった断片的かつ複雑に堆積された情報や知識をどう時系列に整理して伝えるのか?というのはほぼ無理だなーと
自分が学生の時代は STUDIO VOICE とかで、結構音楽のジャンル毎に特集が組まれて体系的に整理された情報を教えてくれる雑誌があったのだが、いまはそれが WEB に置き換わったという感じも受けない。
ちなみに最近の音楽におけるなるほどなーと思った記事はこれです。 この記事すごいなと思ったら田中宗一郎さんの記事でしたね。さすが。
コンテンツはあまり変わらないのにメディアは結構移り変わっているよな
こういった、音楽のジャンルにおけるコンテンツというのはあまり大きな変化はないのだが、コンテンツを受け取るための社会背景の変遷やメディアの変化が大きくて整理した情報を定期的に取得するのが難しいなと。
最近、朝日新聞が騒がれていますが読み手のリテラシーの変遷によって騒ぎがあそこまで大きくなった側面もあるかなと思ったりしまして。
なんというか、記号化やレッテルを貼られている単語や事象というのは良くあるけれど、それの説明というのは本当に難しいというのを改めて認識したランチで、そんなことをモヤモヤ考えた時間になりました。
次回までにはレゲエの良さを1分くらいで語れるように準備しておきます。