クリエイターが事業をつくる会社をつくろう。やっぱり。
先日、会社を設立して6周年の記念日を会社のスタッフと祝った。
みんなよくついてきてくれたなーという感謝とともに、人の人生を預かっているということもやっぱり再認識した。
同時に会社のステージを早く次の段階に移行しないとまずいという思いもあり、先日そのための組織変更および制度改革を行った。
そのあたりの狙いは改めて別の記事に書く機会でもあればと思っているが、今日のテーマは原点に立ち返る。ということを書こうと思う。
自分たちの事業はWEBを活用したソリューション事業だ。
お客様の課題に対して少しアジケをつけたコミュニケーション施策の立案や成果物を納入することが日々の業務になっている。
それと同時に会社を成長させるために、いくつかの自社サービスを市場に提供してきた。こちらの事業は結果的にみると失敗が多くあるが、その分の知見は蓄積してきたと思う。
ただ、繰り返してきた失敗は若干の焦りにもつながる。
会社を成長させるために何をすればいいのか?
この疑問が1年くらいずっと頭の隅におかれたままになっている。
結構悩んでいたように思うし、今も悩んでいる。
「そもそも自分は何がしたくて会社を興したのだっけ?」
という原点に立ち返ると、「クリエイターが事業をつくる会社をつくりたかったんだな」ということを思い出した。
創業当時、そんなことを思っていた。
サンドウィッチマンがいたら「ちょっとなにいってるんだかわかんない」とに突っ込まれること必至。スタッフ自分だけだったし。
ただ、最近は少しずつスタッフが優秀なクリエイターになってきたと思うこともあり、彼ら彼女たちが事業をつくる、会社をつくるということが不可能ではないんじゃないかと思うようになってきた。
当時、創業をしたときに大きく影響した本がある。
TYOの勢いはなぜとまらないのか―“クリエイティブビジネス都市”の秘密に迫る
という本だ。
今、TYO の組織形態は当時語られていたものとは異なる部分が多いだろう。
ただ、当初は根幹に根ざしていたクリエイターがビジネスを語るという社員に植え付けられた DNA(本によるとですが)に憧れ、そんなクリエイターが増殖する組織を自分もつくってみたいと思ったのだ。
マーケッターが事業をつくるのもあるだろうし、クリエイターが事業をつくるというのもあるだろう。
言葉遊びに見えるかもしれないが、うちのスタッフはクリエイターだろう。
スタッフにビジネスの嗅覚をうえつけ、戦略立案と制作どちらのスキルも有することでおもしろい事業が生まれるだろうし、社会に貢献できるんじゃないかと思う。
そして、最近は久しく読んでいなかったビジネス書(といっても、古典というか教科書的なもの)を読んでいる。
基本がおろそかになっていたことも反省。
重要なエッセンスを何度も何度も読み返し、自分たちの会社に落としこんでいかないといけない。
いずれにせよ、いま自分がするべきことはスタッフのスキルの底上げと、ビジョンに見合う制度設計と実施だろうか。
あっちがたてばこっちが立たずという毎日です。
TYOの勢いはなぜとまらないのか―“クリエイティブビジネス都市”の秘密に迫る
- 作者: 高嶋健夫
- 出版社/メーカー: 日経BP企画
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