プロダクションとしてアドテック2013に訪問して思ったこと
残暑の厳しさもようやくやわらいでまいりまして、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
近況を述べると、最近は仕事よりも家のことに時間をとられておりまして、以前ほど仕事に時間をかけられていないことが多いです。
子供がもう少し大きくなるくらいまでは、こんな感じなのだろうと思ったりもしております。
さて、先週アドテック2013が開かれていたので、少し時間をつくって足を運んでみました。
業界で有名な人たちが講演やディスカッションをしているエリアには行かなかったのですが、無料で閲覧できる展示エリアを3時間ほど回っていろいろ感じたのでメモをしておきます。
■インバウンドマーケティングまわりのブースを閲覧して
コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングという言葉が隆盛を誇っている昨今だが、”良いコンテンツをつくれば売れる”という認識の誤謬を正す必要があると肌で感じた次第であります。
インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いや定義は著名人の方たちがしっかりとした議論をなされているので、ここでとやかく書く必要はないが、うちのスタッフに向けていうのであれば、2点くらいは認識しておいてほしいなと。
- ”インバウンドマーケテイングとコンテンツマーケティングは違う”
- ”いいコンテンツを作れば売上が上がるのではなく、適切なタイミングでターゲットにコンテンツを届けることが求められている”
ひと昔前はコンテキスト(文脈)というバズワードで業界がにぎわい、当時のプレゼン資料にも”コンテキストを重視したマーケティング施策をうちます”的な文言をよく見かけたのだが、それは経験と勘によるクリエイターとしての力量を問われるものだったように思います。
いまプロダクションとして理解しておくべきポイントは市場から求められるクリエイティブはテクノロジーやデータを理解したうえでの文脈形成ができるクリエイターだと思います。
もう少し端的にいえば、クリエイターは数字を読み取る方法を知り、それをクリエイティブに活かすことが求められているといえます。
(従来からいわれているが、数字を読み取る方法が環境として整備されつつあると思います)
■プロダクションは DMP やアトリビューションという、少し敬遠しがちの単語の意味を理解する必要はあるか?
通例であれば、”ない”と言い切りたいところだが、ソリューション事業を営むうえで、”クリエイターは必ず自分の言葉として理解をする必要がある”と思っております。
データを読み取ることは、いずれの業務でも声高に叫ばれる PDCA を回しながら成功率を上げ、クリエイティブの効果を高めていくことができるからです。
我々の事業はコミュニケーションにアジケをつけることです。
コミュニケーションを開発するためにデータ活用をしながら、ユーザーの心が動くものをつくる。
それは戦略的な解決を志向しながら、クリエイティブとはなにか?を問いながら業務を推進する体制にシフトすべきだと感じた次第であります。
ソリューション事業以外のことも感じることが多かったですが、その話はまた。