色は匂えど散りぬるヲ

株式会社アジケ代表のブログ。清濁併せ呑むようなものが好物です。

2018年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。 昨年はみなさまから大変お世話になりました。 本年も ajike 一同どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日は昨年の振り返りと新年の抱負をざっと書きます。

2017年は創業10年でした。

はやいもので創業してから10年が経ちました。

まだまだ胸を張れるような業績を出してはおりませんが、定性的にも定量的にも昨年はチームメンバーが年初に定めた目標をクリアし、達成感を感じて終えることができた1年でした。

会社としてやるべき事と個人としてやるべき事をうまく繋げ、それがユーザーやお客様に喜んでもらえるプロダクトやサービスをつくっていく方法に気づいた2017年

ある意味、ビジネスとして入口から出口をどう繋ぐ(設計する)ことで、価値を生み出すか?またそれをチーム全体でどう達成していくのか?という組織/体制づくりからサービス開発や、プロダクト開発をするというプロセスや感覚を会社単位でしっかりつかんだような1年でした。

2017年は優先度を決めた(やらないことを決めた)1年。

年始になると、心機一転、○○をやろう!と思ってやることを積み上げがちです。

ただ、気持ちを改めるだけではあまり意味がありません。小さな行動を起こしたり、やらないことを決めないと目標は達成できないということを経験してきました。

そんな失敗をしてきたから、2017年は経営として優先度を決めて対応しました。

  1. 取締役直下にPR担当者の採用と目的/目標の設置
  2. UXデザインカンパニーとしてのCI確立およびUXデザインフローの整備(
  3. 採用/教育
  4. 売上

という位置づけでした。 2017年は売上を経営タスクのなかから優先度を一番下にしました。 (結果は売上の目標値も達成して、過去最高益をだしました)

“売上”を経営タスクの優先度から下げた理由

正直、“売上”を他の項目より優先度を下げるのは怖かったのですが、いままでは目的と目標を混同して社内に伝えていたように思います。

まずは組織の目的を共感してもらい、そのために自分たちが何をすればいいのかを徹底的に考えてもらう時間にするという方針でした。

組織とメンバーがどこにむかっているのか?何を成し遂げたいのか?は目的と目標を明確に分けておく必要があると考えております。

“売上”数値は目標です。

なので、UXデザインカンパニーとして何を成し遂げようとしているのか?をこの1年で明確に浸透させることを経営の重要課題と捉え、とにかく組織の目的と個人の目的をリンクさせながら、一緒に過ごす時間をどうやって価値に変えていくということに力を注ぎました。

結果、数字がついてきたというのはありますが、2018年は2017年に培った会社の方向性と個人の志向性、UXデザインのノウハウをもって、次は事業や数字の成果を出すことの優先度を高めたいと考えております。

UXデザインカンパニーとしてのCIを再定義

2017年は取締役の神田を中心に、CIの再定義をおこないました。 会社の存在意義、そして軸としてブランドアイデンティティをおいて、そこにが会社の価値観になっていくようにしています。

f:id:dubhunter:20180104154338j:plain ※社内資料より抜粋

マネジメント層や経営層で何度も話しあい、社員旅行や月に一度の全体会で何度もヒアリングやプレゼンを重ねて可視化し、話し合っててきました。

正式なものは弊社のPRチームから出すかと思いますが、一部資料を公開します。

ブランドアイデンティティは「move people.」

「我々は社会やお客様に何を約束しているのだろう?」

チームリーダーからもらったシンプルな問いかけから、ブランドアイデンティティをきっちり軸に沿えて経営活動をしていこうという話になりました。

そして、決まったブランドアイデンティティが「move people.」

人を感動させること。人を動かすこと。 われわれがUXデザインを軸とした事業活動を行う上で、ユーザーやお客様にこういったことを約束したいよねという思いが込めました。

昨年の第4Qはこれが事業や仕事の質に対する判断軸として、社内からこの言葉を何度かききました。

このアイデンティティを可視化し、評価指標に据え、目的達成型のUXデザインカンパニーへさらに強いものにしたいと思います。 f:id:dubhunter:20180104154732j:plain f:id:dubhunter:20180104154543j:plain f:id:dubhunter:20180104154551j:plain f:id:dubhunter:20180104154815j:plain ※社内資料より抜粋

アンケート結果を一部公開

5年連続、年度末に社内アンケートをとっております。

これは会社の問診みたいなものです。厳しいことを書かれたりすることもありますが今年はビジョンやミッションの共感に時間を使った分、理解してもらえたように思います。

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アンケートの結果、他の課題も出てきたのですが、当初解決すべきと思っていた課題の目標はある程度達成できました。 これは来期も継続して想定した経営課題をどんどん解決して、前に進めていきたいと思います。

2017年はよい仕事があったので、組織がうまくまわった。

よい仕事(事業)とよい組織のどちらを先につくるかと言われれば、よい仕事だと考えております。

よい仕事とは、自分たちがどの事業レイヤーからデザインの相談をうけ、それをパートナーと一緒に自分ごととして解決するような仕事を行い、ユーザーに使ってもらって改善をしていく。

ユーザーとビジネスをつなぎ、貢献するためのデザインカンパニーとして矜持を持って動けるような仕事がないと、なかなか組織はまわらないことをこの10年で痛感しております。

お客様のおかげでユーザーを意識し、一緒にとりくむことでプロダクトの課題を自ら設定して、解決できるような仕事をいただけるのはお客様やユーザー、スタッフがあってのことかと思います。

UXデザインで携わっているお客様(一部)

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最後に

うちに目を向けすぎてもいけないし、外ばかり目を向けてもいけない。

難しいことですが、2018年は築いてきた人たちとの関係や社員のスキルなどの資産をもって、それを何に活かしていくのかまた自問しながら、社員一同仕事にはげみたいと思います。

最近は“デザイン”という言葉が多様性を含んできたり、“はたらきかた”の価値観も大きく変わってきつつあるなか、”会社”という形態も少しずつ変わっていくのだろうと感じております。

そういう意味で”プラットフォームとしての法人”というのはおもしろいんじゃないかな?と思ってます。 よもやま話なので、それはまた別の機会にでも。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。